聖書箇所
金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲に陥ります。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非情な苦痛をもって自分を刺し通しました。(テモテへの手紙 第一 6章9節―10節)
<関連聖句>
1.箴言30章7節―9節
2.マタイの福音書6章24節―33節
3.マタイの福音書19章16節―24節
4.ルカの福音書12章13節―21節
5. テモテへの手紙 第二3章1節―5節
<メッセージ>
神から「あなたに何を与えようか。願え。」と言われた時、ソロモンは神を愛していたので、自分のために長寿を求めず、自分のために富を求めず、敵のいのちをも求めず、むしろ主の民をさばくために聞き分ける心を求めたので、神は知恵の心と判断する心を与えただけでなく、彼が願わなかった富と誉れをも与える約束をされたのでした(列王記 第一3章3節―13節)。ソロモンは彼に与えられた神の知恵をもって「日の下」「天の下」、すなわち神を認めないこの世でする事について何か良いことがあるかどうか探索した結果、シバの女王が驚いたほどの富を持っていたにも関わらずソロモンは「金銭を愛する者は金銭に満足しない。富を愛する者は収益に満足しない。これもまた、むなしい。(伝道者の書4章10節)」と言い、結論として「結局のところ、もうすべてが聞かされているところだ。神を恐れ、神の命令を守れ、これが人間にとってすべてである。(伝道者の書12章13節)」と、イエス様が仰せられた第一の戒め、すなわち、まず神を愛して生きることを勧めています。今日の聖句は「金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲に陥ります。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非情な苦痛をもって自分を刺し通しました。」と、金銭を愛すること、すなわち「お金があるからできる。お金がないからできない」というように、経済力によって物事を判断することがいかに危険であることを語っています。イエス様は神を神の愛で愛することと「自分を愛するように隣人を愛しなさい」と神の愛で隣人を愛するように仰せられたのですが、その意味を曲解し「自分を愛せなかったら神も隣人も愛せない。」と説いている方ふがおられることから、パウロが「終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。そのときに人々は自分を愛する者、金を愛する者、・・神よりも快楽を愛する者になり、見えるところは敬虔であっても、その実を捨てる者になるからです(テモテへの手紙 第二3章1節―5節)」と言われた状況が起きているのではないでしょうか。ある教会の牧師先生から、クリスチャンの建築家に新会堂を建てる相談をしたところ「会堂献金はどのくらいありますか?」と尋ねられたので、「今のところ0です。」と言うと、その方は「それなら新会堂は建ちます。教会はお金ではなく信仰で建てるのですから。」と言われたことをお話しくださいました。当たり前のことのように思われますが、感動しました。私たちのために御子イエス様をお遣わしくださった神を、いのちをささげてくださったイエス様を愛して生きようではありませんか。