満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です。(テモテへの手紙第一66節―7節)

1.ヨハネの福音書632節―35
2.ピリピ人への手紙49節―12
3.ヤコブの手紙4章1節ー10節
4.ヨハネの手紙第一2章15節―17節

人は欲が満たされると満足しますが、そのような満足感は一時的なものであるとともに、満足するために競争や争いを招きかねないのではないでしょうか(ヤコブの手紙 4章1節)。ヨハネは世をも、世にあるものをも愛さないように勧告していますが、その理由を「すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世からでたものだからです。」と語っています(ヨハネの手紙第二2章15節―16節)。国連は世界平和を願っていますが、上手く機能しないのは、各国が自国の利益を優先させているために一致が得られないからではないでしょうか。罪を生む欲に支配されてしまうと、自国の利益ばかりを考えて、この数年、海に人工島を造って勝手に領土を拡張したり、香港の人々の自由を奪ってしまったり、経済力によって世界制覇を成し遂げようとするような傾向がみられるような中国のように、罪を罪とも思わず、正しい判断ができないようになってしまうのではないでしょうか。ソロモンは、世の人々の生き方にならって、この世が与えるものを全て手に入れ、自分がしたいと欲することはすべてしましたが、伝道者の書において、「日の下」すなわち、この世に関して「すべては空しく、風を追うようなものだ。」と、この世が与えることがきるものはつかみどころのないものであり、虚しさしかないことを何度も語るとともに、「神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」と勧告しています(伝道者の書12章13節)。今日の聖句は「満ちたリる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です。」と、利益を受ける道は、単なる敬虔さではなく、「満ち足りる心」が伴った敬虔さであることを語っています。満ち足りる心に生きる秘訣は、パウロが「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」と語っているように、神がどのような方であるかを、この世が与えることができない霊的祝福が与えられていることを忘れずに、満ち足りた心をもって主を信頼して生きようではありませんか。