ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜ったものを、私たちが知るためです。(コリント人への手紙第一2章12節)

1.ヨハネの福音書14章16節ー27節
2.ローマ人への手紙4章25節ー5章11節
3.ローマ人への手紙8章15節ー24節
4. エペソ人への手紙2章1節ー10節

パウロは神に対して熱心でしたが、ナザレ人イエスの名に強硬に敵対すべきだと考えてキリスト者を迫害していたので神の御霊である聖霊をもっていませんでしたが、キリスト者となった彼は聖霊に満たされ「ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜ったものを、私たちが知るためです。」と語っています。この世の霊はパウロが語っているように世全体を支配している悪魔や悪霊であり(エペソ人への手紙6章11節ー12節)、キリストを信じる前は悪魔や悪霊に支配されていたことを語るとともに(エペソ人への手紙2章2節)「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます。私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。(ローマ人への手紙8章15節ー16節)」と、この世の霊である悪魔や悪霊は世の人々だけでなくキリスト者の心にも恐れをもたらします。悪魔の最大の武器である「死」は、キリスト者にとって絶望をもたらすものではなく天におられる私たちの父のもとに帰る門のようなものです。恵みによって神の子とされているのは何と幸いないことではないでしょうか。