わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っており、わたしのものは、わたしを知っています。(ヨハネの福音書10章14節)
1.ヨハネの福音書2章23節―25節
2.ヨハネの福音書21章15節―19節
3.ローマ人への手紙8章28節―34節
4.ペテロの手紙第一1章3節―9節
主が地を行き巡り、歩き回って来たサタンに「おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上に一人もいない。」と言うと、サタンは彼が神を恐れているのは主が祝福しているからで、主が手を伸ばして彼のすべての財産を打つなら彼はきっとあなたを呪うに違いありません、と申し上げたので、主はサタンがヨブを試みることを許されたのですが、ヨブは子供たちも全てを失っても、サタンがヨブを悪性の腫物をもって苦しめても主を呪うことをしなかったのでした。サタンは試練に会えばヨブは主を呪うと思ったのですが(ヨブ記1章と2章)、イエス様が「わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っており、わたしのものは、わたしを知っています。」と仰せられたように、ヨブは主がどのような方であるかを聞いて知っておられ(ヨブ記42章5節)、主はヨブが主を呪わないことをご存じでサタンがヨブを試みることを許されたのではないでしょうか。パウロは、神は真実な方なので耐えられない試練にあわせるようなことはされないばかりか、耐えられるように試練とともに脱出の道も備えておられることを、ペテロは火のような試練を何か思いがえないことが起こったかのように驚きあやしまないように語っています。ヨブは試練の後「私はあなたのことを耳で聞いていましたが、今、私の目はあなたを見ました。」と、主を深く知る者とされたのでした。試練に会っている最中、耐えられないと思いがちですが、主の方が私たちをよくご存じであることを、ヨブが告白したように、主を更に深く知るためであることを心に据えて生きようではありませんか。