シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。(ルカの福音書22章31節―32節)

1.ヤコブの手紙1章2節―4節
2.ペテロの手紙第一1章3節―7節
3. ペテロの手紙第一4章12節―19節
4.ペテロの手紙第一5章7節―11節

ペテロはイエス様について「あなたは、生ける神の御子キリストです。」と言いましたが、イエス様がエルサレムで多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを告げると、ペテロが「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなた起こるはずがありません。」とイエス様をいさめたので、イエス様は振り向いてペテロに「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」と仰せられ(マタイの福音書16章15節ー23節)、十字架にかけられる前、ペテロに「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」と、サタンの願いを神がお聞きくださったこと、ペテロが落ち込むような経験をするけれども、それで終わるのではなく、立ち直ることと、立ち直った後、何をすべきかを話されたのですが(ルカの福音書22章31節―32節)、ペテロは「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。・・・たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」と申し上げるとほかの弟子たちもみなそう言ったのでした(マタイの福音書26章31節―35節)。神がペテロをはじめ弟子たちをふるいにかけることを許されたのは、よみがえられたイエス様にお会いし、聖霊に満たされたペテロが「あなたがたは、死者の中からこのキリストをよみがえらせて彼に栄光を与えられた神を、キリストによって信じる人々です。このようにして、あなたがたの信仰と希望は神にかかっているのです。(ペテロの手紙第一1章21節)」と力づけてくださっているように、聖別するためであったのでした。私たちもすべてをご存知な主のことを考慮しないように、自分の欲や自我に生き、自分に失望するようにサタンの攻撃や誘惑を受けることがありますが、その背後に神の目的とご計画があることを思い起こし、目には見えませんが、信仰がなくならないようにとりなしていてくださるイエス様がいつも、ともにおられることを感謝しようではありませんか。