イエスは振り向いて、ペテロに言われた。「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」(マタイの福音書16章23節)

1.申命記119節―26
2.使徒の働き45節―31
3.エペソ人への手紙6章10節ー17節
4.ヘブル人への手紙12章2節ー12節

イエス様は弟子たちに、ご自分がエルサレムで苦しめられ、殺されるけれども三日目によみがえることを話されると、「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことがあなたに起こるはずはありません。」と言ったペテロに、イエス様は「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ(新改訳2017: わたしをつまずかせるものだ)。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」と言われました。悪魔とも呼ばれるサタンは神よりも人に目を向けさせ、恐れをもって人の心をくじけさせたり、萎えさせたりするような働きをします(申命記1章26節、新改訳第三版、新改訳2017版)。ヤコブの手紙4章7節は「神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。」と悪魔に勝利する秘訣を語っています。パウロも他の弟子たちも聖霊によってパウロがエルサレムで苦しみに会うことを示されましたが、パウロは永遠のいのちが与えられていることを知っているだけでなく、すでに苦しみに会うことをイエス様から言われていたので(使徒の働き9章10節―16節)、エルサレムに行かないように勧めた弟子たちに「あなたがたは、泣いたり、私の心をくじいたりして、いったい何をしているのですか。私は、主イエスの御名のためなら、エルサレムで縛られることばかりでなく、死ぬことさえも覚悟しています。」と話されたパウロは(使徒の働き21章4節−13節)「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないような試練に会わせることはなさいません。むしろ耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。(コリント人への手紙第一10章13節)」とも語っています。私たちの心が元気を失ったり、疲れ果てているようなとき、主に心のうちをすべて正直に申し上げるとともに、すべてを益としてくださる信仰の完成者である主が内住しておられることを感謝し主を信頼して生活しようではありませんか。(ヘブル人への手紙12章2節―3節)。