さまざまな教えによって迷わされてはなりません。食物によってではなく、恵みによって心を強めるのは良いことです。食物に気を取られた者は益を得ませんでした。(ヘブル人への手紙13章9節)

1.使徒の働き20章25節ー32節
2.ローマ人への手紙5章17節ー31節
3.テモテへの手紙 第二2章1節
4.ヘブル人への手紙4章14節ー26節

四十日四十夜断食をされたあと空腹を覚えられたイエス様に「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」と言って試みた悪魔に「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある。」と、イエス様は人が生きるためにはパンも必要ですが、みことばが不可欠であることを語ったのでした。今日の聖句は「さまざまな教えによって迷わされてはなりません。食物によってではなく、恵みによって心を強めるのは良いことです。食物に気を取られた者は益を得ませんでした。」と、キリスト者が留意すべき点を語っています。確かに、医学が発展する中で肉体のいのちに関しての研究が進み食品の中に含まれている栄養素がどのようなものなのか、健康を保つためにはどのような食事をするべきかという情報で満ち溢れています。健康が保たれるために、それらの知識も必要ですが、その関心が行き過ぎると、一杯の食物と引き替えに長子の特権を売ってしまったエサウのように、今は主がとりなしてくださっているので罪に定められる事はありませんが(ローマ人への手紙8章33節―39節)、救われていること、永遠のいのちが与えられていることを忘れて神経質になって心の平安を失い、恐れの中に陥ってしまう可能性があるのではないでしょうか。ヘブル人への手紙12章2節―3節には心が元気を失ったり、疲れ果てたりしないために信仰の完成者であるイエス様から目を離さないように勧めています。今日の聖句が「さまざまな教えによって迷わされてはなりません。食物によってではなく、恵みによって心を強めるのは良いことです。食物に気を取られた者は益を得ませんでした。」と勧めているように、罪人を救うために、恵みとまことを実現するためにいのちをも捧げられたイエス様を仰ぎ見て、恵みのみことばで生きようではありませんか。