人の望むものは、人の変わらぬ愛である。貧しい人は、まやかしを言う者にまさる。(箴言19章22節)

1.ローマ人への手紙716節―83
2.コリント人への手紙 第一 13章1節―13節

3.ピリピ人への手紙26節―11
4.ヨハネの手紙 第一 4章9節ー10節

死からよみがえられたイエス様が「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか(アガパオ:神の愛であいしますか)」と尋ねると、ペテロは「はい、主よ。私があなたを愛することは(フィレオ:友情など、人が生まれながら持っている愛)、あなたがご存じです。」と答えたので、主が再び「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか(アガパオ)」と尋ねると、ペテロも一度目と同じように「はい。主よ。私があなたを愛することは(フィレオ)、あなたがご存知です。」と答えたので、主が三度目には「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか(フィレオ)。」と尋ねたので、ペテロは心を痛めて「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛する(フォレオ)ことを知っておいでになります。」と、いざとなると自分を愛し、人を恐れてイエス様を三度知らない、と言ってしまったように、フィレオの愛がどんなにもろいものなのかを、そのことも主がご存知であることを告白したのでしたが、五殉節(ペンテコステ)の日に聖霊が下り、聖霊に満たされたペテロは人を恐れずに大胆に福音を語ったのでした。その秘訣は、神の愛が聖霊によって心に注がれたからでした(ローマ人への手紙5章5節)。イエス様は「あなたがたは聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。それなのに、あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません。わたしは人からの栄誉は受けません。ただ、わたしはあなたがたを知っています。あなたがたのうちには、神の愛がありません。(ヨハネの福音書5章39節―42節)」と、神の愛を心に注いでくださる聖霊はイエス様を信じたキリスト者に与えられるために、イエス様との関係が不可欠であることを語ったのでした。キリスト者となったパウロはイエス様について「主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです(コリント人への手紙 第二8章9節)」と語っています。今日の聖句は「人の望むものは、人の変わらぬ愛である。貧しい人は、まやかしを言う者にまさる。」と語っていますが、それを実現してくださったのは、ご自身を貧しくされ、人として遣わされたイエス様であることを心にしっかり留めて、まやかしを言う者、すなわち世全体を支配しているいつわり者の父である悪魔の策略に陥らないように、パウロと同じように、どんな状況の中にあってもキリスト・イエスにある神の愛からキリスト者を引き離すことはできないという確信を持つために、罪人のためにいのちを捧げられた主を仰ぎ見て生きようではありませんか。