私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。(コリント人への手紙 第一 15章3節―5節)

1.マタイの福音書1613節―21
2.使徒の働き222節―42
3.ペテロの手紙 第一 13節―4

パリサイ人として生きていた時にはキリスト者を迫害していましたが、キリスト者となり迫害される者となったパウロは、アグリッパ王に「わたしは、この民と異邦人との中からあなたを救い出し、彼らのところに遣わす。それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである。」と主から与えられた使命について語るとともに「私はこの日に至るまで神の助けを受け、堅く立って、小さい者にも大きい者にもあかしをしているのです。そして、預言者たちやモーセが、後に起こるはずだと語ったこと以外は何も話しませんでした。すなわち、キリストは苦しみを受けること、また、死者の中からの復活によって、この民と異邦人とに最初に光を宣べ伝える、ということです。(使徒の働き26章18節―23節)」と、今日の聖句同様十字架の死と復活について語ったのでした。興味深いことに、パウロは今日の聖句の中で「キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。」と、「ケパ」とペテロの名前を挙げています(ヨハネの福音書1章42節)。福音書のペテロは、人を恐れてイエス様を三度知らないと、言いましたが、使徒の働きに見るペテロは大胆に福音を語る者になりましたが、それは、死からよみがえられたイエス様にお会いしたことと、聖霊に満たされたことによるのでした。パウロは今日の聖句で、すべての人にとって最も大切なのは、罪と死の解決をもって生きることであることを語っています。この世や人の知恵や力、宗教では解決することができない最も大切な罪と死の解決を、神は御子によって与えてくださったことを知らずに生きておられる人々に福音が届くように、イエス様を信じる信仰が与えられるように祈ろうではありませんか。