聖書箇所

私が呼ぶとき、答えてください。私の義なる神。あなたは、私の苦しみのときにゆとりを与えてくださいました。私をあわれみ、私の祈りを聞いてください。(詩篇4篇1節)

<関連聖句>

1.歴代誌 第二201節―30
2.詩篇231節―6
3.ローマ人への手紙828節―39
4.ピリピ人への手紙4章6節ー7節

<メッセージ>

大軍が攻めて来る、という報告を受けたヨシャパテは恐れて、ただひたすら主に求め、ユダ全国に断食を布告したのでユダのすべての町々から集まって来た人々も主を求めたのでした。ヨシャパテは、主の宮のある新しい庭の前でユダとエルサレムの集団の中に立って「私たちの父祖の神、主よ。あなたは天におられる神であり、また、あなたはすべての異邦の王国を支配なさる方ではありませんか。あなたの御手には力があり、勢いがあります。だれも、あなたと対抗してもちこたえうる者はありません。」と言ってから「私たちの神よ。あなたは彼らをさばてくださらないのですか。私たちに立ち向かって来るこのおびただしい大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのかわかりません。ただ、あなたに私たちの目を注ぐのみです。」と正直に主に申し上げると、レビ人ヤハジェルの上に主の霊が臨んだので、彼が「あなたがたはこのおびただしい大軍のゆえに恐れてはならない。気落ちしてはならない。この戦いはあなたがたの戦いではなく、神の戦いであるから。あす、彼らのところに攻め下れ。見よ。彼らはツイツの上り道から上って来る。あなたがたはエルサレムの荒野の前の谷のはずれで、彼らに会う。この戦いではあなたがたが戦うのではない。しっかり立って動かずにいよ。あなたがたとともにいる主の救いを見よ。恐れてはならない。気落ちしてはならない。あす、彼らに向かって出陣せよ。主はあなたがたとともにいる。」という主からのメッセージを伝えると、ヨシャパテも民も地にひれ伏して主を礼拝し、ケハテ族、コラ族のレビ人たちが立ち上がり、大声を張り上げてイスラエルの神、主を賛美したのでした。そして、翌日、賛美者が武装した者の前に出て「主に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」と喜びの声、賛美の声をあげ始めたとき、主は伏兵を設けてユダに攻めて来たアモン人、モアブ人、セイル山の人々を襲わせて彼らを打ち負かされただけでなく、アモン人とモアブ人はセイル山の住民に立ち向かい聖絶し、根絶やしにした後、互いに力を出し合って滅ぼし合い、全員が死滅したのでした。ヨシャパテとその民は三日も費やして武具など高価な器具を持ち帰り、四日目には主をほめたたえてからエルサレムに凱旋し主の宮に行ったのでした(歴代誌 第二20章1節―26節)。ヨシャパテは大軍が攻めて来る報告を聞いて恐れましたが、すぐ主に祈られたので、今日の聖句が「私が呼ぶとき、答えてください。私の義なる神。あなたは、私の苦しみのときにゆとりを与えてくださいました。私をあわれみ、私の祈りを聞いてください。」と語っているようにパニック状態に陥らず、ゆとりが与えられたのではないでしょうか。心に不安を覚えたり、思い煩うような思いに悩む時、「どうしてよいのかわかりません。ただあなたに目を注ぐだけです。」と祈られたヨシャパテのように私たちの信仰の完成者であり恵みに満ちておられる主を見上げ、心の状態を正直に主に申し上げて、問題を解決してくださる主に期待し、主からの平安をいただこうではありませんか。