2008年06月のメッセージ 榊原 寛

優しさの発信源


 最近は特に幼児虐待の残虐さが心痛みます。以前は、継母のいじめが問題にされていましたが、最近は、加害者が、実母であったり実父であったりするのですから、さらに深刻だと思います。ところで、幼児虐待に対し高齢者虐待の実態も浮かび上がっています。実際、年金の問題では、「後期高齢者」などと新造語を作って、年金から天引きということを考え、政府がらみで虐待の実態が明らかにされています。
 ところで、次のような句を目にしました。

  『子供泣かすな 来た道じゃ  年寄り笑うな行く道じゃ』

つまりこの句は、子供をしかるときは、しかる前に、聞き分けの悪かった自分の子供の頃を思い浮かべよ。また、老人のボケやおぼつかない動作を笑うようなことがあったなら、笑う前に、いずれは自分もそうなるのだ、と想像するがいい、というような意味を込めた句であろうと思います。老人を笑ったり、ばかにしている間はともかく、虐待まで行くと深刻です。しかも、加害者というと、実の息子が、32%、その息子の嫁が21%、実の娘が16%、夫12%、妻9%だそうです。被害者の平均年齢は81.6歳で、76%が女性、つまりおばあちゃんなんですね。実社会に在って、弱者が痛めつけられ、家庭でまた弱者が虐待を受けているのです。国からも虐待を受けているとすれば、「死ねということか。」「長生きをするなということか」との叫びが聞こえてきます。
 加害者たちについては、自分は虐待をしているのだという自覚がある者は、54%だそうです。この数字は少ないといえば少ないかもしれませんが、加害者たちの半分は自覚があるということで、まんざら、絶望ではないとも感じます。しかし、このとき、老若男女すべてが、おたがいに自分のうちに愛がない、冷ややかである、むしろ残虐性がある罪人なのだという事を、自覚だけに留まらず、神の前に真心を込めて懺悔し、悔い改めるべきではないでしょうか。そして、自分のような罪人も、神に赦され、キリストによって愛されているのだという経験をすべきだと思います。そうすれば、そこから、必ず相手を大事にする優しい思いが出てきます。神が、そういう心をおつくり下さると信じます。
 あなたの家庭が、神様の祝福によって幸福でありますようにとお祈りいたします。

 新約聖書テトスへの手紙2章2、3節 「老人たちには、自制し、謹厳で、慎み深くし、信仰と愛と忍耐とにおいて健全であるように。同じように、年をとった婦人たちには、神に仕えている者らしく敬虔にふるまい、悪口を言わないように・・・」
 フライデーナイトから、互いへの優しさや互いを大事にする実践の伴った愛を発信したいと思います。


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