2007年06月のメッセージ 榊原 寛
ひとりぼっちの孤独
綾小路きみまろさんのエッセイに、孤独について触れていました。
「人間はもともと孤独なんです。助け合いの社会とか、人間は1人では生きていけないとか、言うけれど、基本的には1人で生きているわけじゃないですか。だから、孤独とは、人間がこの世に生まれてから死ぬまでの必需品みたいなものです。孤独という宇宙があって毎日そこから出たり入ったりしているんです。一人で悩んだり、悲しんだり、楽しんだり、もともと人間は、そういう動物じゃないですか。そもそも「孤独」なんていう言葉は人間が考えたものでしょう。」 下積み生活30年を生きてきた人の逞しさを感じます。基本的には人間は一人で生きていかなければなりません。厳しいけれど、この現実を受け入れていかなければならないことは確かです。
ところで、「孤独」を広辞苑で調べると、「みなし子と老いて子なき者」という意味の説明に次いで、「仲間のないこと」、次に「ひとりぼっち」とありました。
今まで、孤独というと、まず「ひとりぼっち」という意味を連想してきましたが、なんとその語の説明の最初に、「みなし子と老いて子なき者」というのがあって驚きました。
私には、父も母も兄弟も知らずに生きてきた友人がいますから、みなし子の寂しさはどんなに深いものがあるだろうかと察します。しかし、「老いて子なき者」もさびしいが、「子がいてもひとりぼっちである」ときに感じる孤独は、癒しがたい寂しさではなかろうかと思うのです。また、「友だちがいるのにひとりぼっち」というのも、なんともやるせないものです。パスカルは、「人は一人で生まれ、一人で死んでいく。だから一人ぼっちであるかのように生きていくべきである」というような意味のことを言っています。これは、友達や家族を作るなという意味ではありません。一人で生きていく人間だからこそ、天地万物の造り主であり、人を活かし、人を愛している神と共に生きることを示唆しているのです。人間が「考える葦」として原点はここにあるのです。
国連児童基金(ユニセフ)は、07年2月14日、先進国に住む子どもたちの「幸福度」に関する調査報告を発表しました。それによると、子どもの意識をまとめた項目で「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の割合は、29.8%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国25カ国中、ずば抜けて高かったのです。 物の豊かさ、便利さは、核家族を作り出し、人間性を破壊し、不安と孤独の深淵を作ってしまいました。造り主である神は、キリストの命を懸けて、「主ご自身がこう言われるのです。『わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。』」(ヘブル13:5)と言われているのです。またキリストは、私たちに向かって「わたしはあなた方を僕とは呼ばない」、「人が友のために命を捨てる。これほど大きな愛はない」と言われました。キリストは、私たちを真の友として迎えてくれているのです。
フライデーナイトにきて、そんなひとりぼっちが癒されたらいいなあと祈りつつ、あなたの来会をお待ちしています。
2010年>
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2009年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2008年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2007年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2006年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2005年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2004年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2003年>
12月
11月
10月
9月
8月
7月
無断での複写、転載を禁じます。 お茶の水クリスチャン・センター
CopyRight(C)2006-2008 ochanomizu Christian Center All Rights Reserved