2004年04月のメッセージ 関根 一夫メル・ギブソン監督による映画「パッション(受難)」
俳優のメル・ギブソンが自身の信仰の証しとキリストの愛と痛みについての真剣な思いから製作された「パッション(受難)」という映画の試写会に招待を受け観て来ました。
ゲッセマネの園での祈りのシーンから始まるこの映画はキリストの十字架での死までの12時間を丁寧に追いかけながら、それを土台にキリストの愛の教えの言葉とエピソードを実に巧みに織り交ぜ「キリストの痛み」「キリストの苦しみ」それは人間の罪を赦す為であり、人間の愚かさや神への冒涜を担い、身代わりに裁かれるためだったということが鮮明に書き出されています。
何の説明もありませんし、ナレーションもありません。説教じみたものはひとつもないのです。キリストの発言が所々に挿入されていてそれがすさまじいインパクトを持っているのです。まさに、イエス様の言葉自体の重さがそこにあるのです。十字架という出来事の悲惨さ、悲しみ、痛み、人間の愚かさ、それらが描かれ映し出された映像は他にもあるように思います。しかしこの映画ほど、「十字架の苦難はキリストが私を愛するゆえのもの」「その痛みはキリストの私への愛の表れ」という部分が前面に押し出されている映画は今まで私は観たことがありません。
極端なまでの生々しい鞭打ちの刑の仕打ちと傷、十字架刑の悲惨さ、それらの傷は、私がイエスキリストに対してつけた傷でもあるとメル・ギブソンは考えており、そういう視点で私たちがこの映像を見ることができるなら、おそらくキリストの十字架はあなたにとって今までとは全く違うものになるでしょう。「十字架の愛」という視点が実に見事に描かれています。そして、復活による希望が愛のいのちを私たちに届けてくれます。フライデーナイトとしても心からお勧めします。
日本での封切りは5月とのこと。必見です。